既製品建具の金物が壊れたら?木製鴨居製作で解決した事例

【ビフォー】金物が破損・経年劣化した状態

【アフター】木製鴨居を取り付けてスムーズになった状態
そもそも既製品建具の金物はなぜ壊れるのか。
建具の金物が壊れる原因は、大きく3つあります。
まず、毎日の開閉による摩耗です。引き戸や開き戸は毎日何度も動かすものです。少しずつ削れていき、やがて動きが悪くなったり、部品が欠けたりします。
次に、湿気や結露による腐食です。洗面所やトイレ、キッチン周辺の建具は湿気にさらされやすい環境にあります。金属部品が錆びて動かなくなるケースも珍しくありません。
そして、繰り返しの荷重による金属疲労です。開閉のたびにかかる力が積み重なり、ある日突然、部品が折れたり外れたりすることがあります。
どれも「使っていれば避けられない劣化」です。年数が経てば、どの家の建具にも起こりうることです。
実際にどうやって直すのか(施工事例)
今回のケースでは、引き戸の金物そのものが入手できない状況でした。
築10年以上が経過した建具の場合、メーカーがすでに部品の製造を終了していることがあります。廃番になった部品は、いくら探しても手に入りません。
そこで今回は、金物を使わない方法で対応しました。
既存の金物をすべて撤去し、木製の鴨居を新たに製作して取り付けました。金物に頼らず、木で鴨居を作ることで、引き戸がスムーズに動く状態を取り戻すことができました。
部品を探し続けるのではなく、「今ある状態に合った形で作り直す」という判断が、結果的に一番確実な解決策でした。10年以上経った建具で「部品が見つからない」と言われた場合でも、このように対応できるケースがあります。
どこに相談すればいいのか、判断基準
メーカーにも施工業者にも頼れない場合、次の窓口として「建具専門の職人」に相談することをおすすめします。
建具屋は、既製品・オーダー品を問わず、金物の修理や部品の製作に対応できる職人です。部品が廃番でも、現物を見て代替品を探したり、必要な部材を作ったりすることができます。
相談先を選ぶときのポイントは3つあります。
まず、「現地を見てくれるか」どうかです。写真や電話だけで判断するのではなく、実際に現場を確認してくれる業者を選びましょう。建具の状態は、直接見ないと正確な判断ができません。
次に、「廃番部品への対応実績があるか」です。部品が手に入らないケースは多いため、代替品の手配や部材の製作に慣れている業者かどうかを確認してください。
そして、「説明が丁寧かどうか」です。作業内容や費用についてわかりやすく説明してくれる業者は信頼できます。曖昧なまま進める業者には注意が必要です。
壊れた建具の金物は、諦めなくても大丈夫
メーカーに断られても、施工業者に連絡がつかなくても、建具の金物は直せます。
大切なのは、建具専門の職人に相談することです。部品が廃番でも、現状に合った形で対応できる方法があります。
「うちの場合は直せるのかな」と思ったら、まずは一度ご相談ください。現地を確認した上で、最適な方法をご提案します。